胃カメラ
検査は予約制です。緊急で当日検査をご希望の方はあらかじめお電話下さい。
胃カメラ検査を受けられる方へ
正式には上部消化管内視鏡検査といいます。食道、胃、十二指腸を観察し、必要なとき直接、組織の一部を切り取り病理検査をします。
これにより、潰瘍、癌などの確定診断をします。またピロリ菌の検出にも有効です。
当院では、咽頭反射を抑えるため、検査前、咽頭にゼリーやスプレーで十分な麻酔を施します。
また、鎮静剤を使っての検査も行っておりますので、ご希望の方はお申し出下さい。
他院様で受けられた胃カメラ検査により苦手意識をお持ちの方でも、検査時の吐き気や不快感が大幅に軽減されるよう努めておりますので、安心してご相談下さい。
胃カメラで分かる主な病気
喉 | 咽頭癌、喉頭癌 |
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食道 | 食道癌、食道静脈瘤、逆流性食道炎 |
胃 | 胃癌、胃ポリープ、胃粘膜下腫瘍、胃炎、胃潰瘍、ピロリ菌感染症 |
十二指腸 | 十二指腸潰瘍、十二指腸ポリープ、乳頭部腫瘍 |
下記のような症状に心当たりがある方は、ぜひ一度、胃カメラ検査お受け下さい。
- 喉や胸につかえ感、胸焼け。
- 黒色の便が出る。
- 吐き気・胃もたれ、みぞおちの痛み。
- 体重が減少する。
- 胃透視(バリウム検査)で異常を指摘された。
当院の胃カメラ
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)は痛い、苦しいという印象を持たれる方が多いと思います。当院では、静脈麻酔・鼻からの挿入・高度な操作技術などによって、患者さんの負担が少ない内視鏡検査を実施しています。胃がんリスクを下げるためにも、まずは一度ご相談にいらしてください。
当院では、胃カメラ検査のうち8割が経鼻内視鏡、1割が鎮静剤を使った検査、残りが経口内視鏡です。
鎮静剤を注射しての検査は、半分眠った様な状態で検査が終了するので、一番楽に受けられます。ただし検査後もふらつく事があるので、午後に仕事がある人等には向きません。
経鼻内視鏡は、細いスコープを使い、また舌根を押し下げないので、嘔吐反射が出にくい特徴があります。午後には、仕事に就くことができますので、当院では第一にお勧めしています。
経口内視鏡は、古くからの検査法で、今まで胃カメラが苦にならなかった方にはこれをお勧めしています。
いずれの方法でも最終的には、検査医に確かな技術が無ければ意味がありません。強い麻酔で意識を飛ばして検査しても、検査後に喉が痛い、お腹が痛いでは本末転倒です。
当院院長は内視鏡学会専門医であり、また、大学病院で長く内視鏡室長を務めてきました。今でも、大学病院から患者さんが紹介されてきます。かつての同僚(医師)が検査を受けに来てくれます。その家族を紹介してくれます。当院の内視鏡検査が信頼されている何よりの証だと思っています。
経鼻内視鏡検査の流れ
- 検査前の準備・問診
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前日の夕食は午後9時までに消化の良いものを取ってください。
当日、水は飲んで構いませんが、朝食は摂らないでください。
薬の服用を一時中止していただく場合がありますが、その場合は事前に医師が説明いたします。 - 検査前の処置
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胃の中をきれいにして検査しやすくするために、白い液体(消泡剤)を飲んでいただきます。
両鼻に、鼻の通りを良くする薬を点鼻します。
これにより鼻腔が開いて、空気の通りが良くなります。
10分後に両鼻に麻酔のゼリーを注入します。
プラスチック製チューブを鼻腔に通します。 - 内視鏡による観察
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検査室に移動します。
内視鏡を挿入し、消化管内を観察していきます。
検査所要時間は10分程度です。
肩の力を抜いてゆっくりとした呼吸を繰り返してください。 - 検査結果を確認
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検査終了後は少し休んでから、検査結果についての説明が行われます。
特に問題が無ければ、これで終了です。
心配な組織が見つかった時は、その部分を採取して精密検査をしますので、その場合は後日(約2週間後)、詳細な説明をいたします。
鎮静内視鏡
経口内視鏡や経鼻内視鏡で、どうしても痛い、苦しい、怖いという方には鎮静薬を注射することにより意識を低下させ軽くウトウトした状態での検査をお勧めいたします。
呼びかけに反応する程度の量を注射して検査を行います(意識下鎮静)。
血圧が下がったり、呼吸が弱くなることがありますので、検査中と検査後も意識がはっきりするまで観察します。
検査が終了しても薬が効いているためしばらく休んでいただく必要があります。
また検査当日の運転など控えていただく必要があります。
令和6年9月現在、鎮静剤の流通が非常に不安定です。
このため、当面鎮静内視鏡を休止せざるを得ない状況です。
よって当面、経口内視鏡、経鼻内視鏡のみ承らせていただきます。
よろしくお願いいたします。
定期検診について
「癌があるかないか」は、胃カメラ検査で最も重要な項目といえます。
多くの癌に当てはまることですが、早期発見し適切な治療を行えば、必ずしも怖い病気ではありません。
粘膜内癌(最初期の早期癌)の段階で発見すれば、胃癌の95%は完治します。
そのためには症状のないうちから定期的に検査する必要があります。
特に、仕事が忙しく健康管理が後回しになりがちな40~50代以降の方、生活習慣病がある方、飲酒量が多い、喫煙歴がある、ピロリ菌陽性など危険因子がある方は、必ず年1回は胃カメラ検査を受けられることをお勧め致します。
内視鏡検査の実績
- 2013年9月~2021年8月実績